高校入試が控える中で、吹奏楽での全国大会金賞受賞を目指しがんばって来た娘たち。そんな彼女たちを、お母さまたちはどんな風に見守り、どのように応援して来られたのでしょうか。お三方のお母さまたちにお聞きしました。
杏奈さんのお母さま: 吹奏楽で培った集中力を信じる
吹奏楽で全国大会に出場するという経験は、誰にでもできるものではありません。それに、個人ではなし得ないことを、仲間みんなの力を結集して成し遂げるという経験も。正直、受験のことは気になります。でも、吹奏楽で培った集中力と全力投球した経験が、受験を含め、今後の人生できっと大きく活かされると信じています。
杏奈さんの集中力は吹奏楽で実証されているので、勉強についてもとやかく言うことはないとおっしゃるお母さま。これからも杏奈さんの「生きがいを感じられる人生」を応援したいとお考えです。
里紗さんのお母さま: 今しかやれないことを優先させる
小学校の頃はとても内気なタイプだったので、吹奏楽という夢中になれることが見つかって、ホントに良かったと思ってます。進路も吹奏楽を中心に選択しようと考えているようですが、娘が全てにおいて優先すべきテーマを持っているということは、母親としても安心できます。
とにかく「今しかやれないこと」に熱中する里紗さんの人生を応援したいと思うお母さま。ただし、本人のやりたいことをやらせるためにも、大学だけは出したいとお考えです。
百合菜さんのお母さま: 吹奏楽を勉強を疎かにする理由にさせたくない
吹奏楽という夢中になれることがあって、目標に向かってがんばっているのは、とても良いことだと思います。ただし、吹奏楽に熱中しているからといって、それが勉強を疎かにしても良い理由には絶対にならないことを、口を酸っぱくして伝えています。
本人が一番幸せに輝くことのできる人生を歩ませるためにも、次のステップは、第一志望の高校に入学することだと、百合菜さんを励ますお母さまです。
3人のお母さまに共通しているのは、娘さんたちが「幸せだと思える」人生を歩めるよう、精一杯応援したいとお考えの点です。
人生の先輩として、親として、子どもの「今」と「将来」に寄り添われる姿に、“何事にも全力投球“な娘さんたちの「全力の源」を見た気がしました。