テニスで世界を目指す全力キッズたちにとって、目標を達成するための「意欲」を高めることは、技術を磨くことと同じくらい大切なことです。
今回は、全力キッズたちが実践しているモチベーションアップのヒミツを聞きました。
松下龍馬くん: 「自分の気持ちに素直に」がポイント
やる気が出ないことは、もちろんあります。そんなときには、無理をしても効率が悪いことに気がついたので、自分の気持ちに素直になって、思いっきり遊んだり、休んだり、気分転換をしています。自分が今どんな状態なのかを考えるようにしています。
龍馬くんは、気持ちの切り替えを上手くできることが、結果的に“いざ”というときのモチベーションアップに役立つと考えています。
横山蒼馬くん: 「新しい課題」に挑戦する
新しい課題を見つけて挑戦することが大事だと思います。ぼくはもともと「のんびり」した性格なのですが、父やコーチに厳しいアドバイスを受けて、自分なりに考えて挑戦するテーマを見つけることで、やる気と充実感を高めています。
現在、挑戦しているテーマは試合でのペースの緩急をコントロールするために、あえて「ゆっくりプレーする」ことだとか。
奥脇愛莉・莉音姉妹: 「勝ちにこだわる」ことで意欲を燃やす
とにかく負けず嫌い。負けて落ち込むのは絶対にイヤだから、ノートに大きく『ゼッタイに勝つ!』って書いて、気持ちを盛り上げます(奥脇愛莉)
私も自分のプレーにトコトンこだわって、とにかく一番を目指しているから、落ち込んでいるヒマなんかない!(奥脇莉音)
「負けて落ち込む自分を想像すること」「上を目指すこと」。負けず嫌いな2人にとっては、勝ちにこだわることがモチベーションアップの最大のヒミツのようです。
國吉千視くん: 「強くなりたい」一心でモチベーションアップ
もともと気持ちがあまり強い方ではなかったです。でも、テニスで『あきらめない』ことを学んで、『強くなりたい』と思うようになったことで、やる気が出るようになってきました。
かつての自分と今の自分。テニスを通して“向上している自分”を実感していることもまた、千視くんの意欲をさらに高めてくれているようです。
根っから「強い意志」を持つ子どもはめったにいません。
今回インタビューをさせていただいた皆さんも、いつでもどこでも「全力」というわけではなさそうでした。
でも、「テニスで強くなりたい!」と思ったときに、自分の弱さに自ら気がつき、その弱さと向き合う力をつけていっているのだと強く感じました。
“後ろ向き”な弱さ発見ではなく、“前向き”な弱さ発見。
全力キッズから、オトナの私も多くのことを学んでいます。